スポーツの日(すぽーつのひ)と体育の日は同じ日のことですが2020年から祝日法の改正で呼び方が変わります。さらに、スポーツの日ですが2020年のみ2020年7月24日(東京オリンピックの開会式の日)になります。
なぜ、体育の日(たいいくのひ)がスポーツの日に呼び方が変わるのか?2020年だけオリンピックの開会式の日がスポーツの日になるのか?などをまとめました。
目次 Contents
体育の日は2020年以降、「スポーツの日」と名称が変わる
2020年のスポーツの日は東京オリンピック・パラリンピックが開催されるため「2020年7月24日」となりますが、2021年以降のスポーツの日は「10月の第2月曜日」となり、2019年までの体育の日と同じ日になります。
2020年から「スポーツの日」に名称変更
国民の祝日に関する法律が一部改正されて平成30年6月20日に公布され、さらに2020年1月1日に施行されたことに伴い、このような改正がありました。
2020年のみスポーツの日は2020年7月24日となりますが、これは「平成三十二年東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会特別措置法及び 平成三十一年ラグビーワールドカップ大会特別措置法の一部を改正する法律(平成30年法律第55号)」が平成30年6月20日に公布されたためです。
この改正された法律の記載内容を確認すると「第五章 国民の祝日に関する法律の特例」の部分に以下のような記載があります。
同条体育の日の項中「十月の第二月曜日」とあるのは「七月二十四日」とする。
「特例」とあるように、2020年7月24日が体育の日となります。
さらに、この特例(国民の祝日に関する法律の特例)ですが、2020年に限っては「スポーツの日」だけでなく「海の日」「山の日」も変更となります。
海の日は本来であれば七月の第3月曜日ですが「7月23日」
山の日は本来であれば8月11日ですが「8月10日」
となります。
このような改正がされた背景としては、東京2020オリンピックの開会式前日などで、国内外要人や大会関係者の安全・円滑な輸送及び警備と経済活動や日常生活の両立を図るために祝日を改正したそうです。
これらの祝日の変更に伴い東京オリンピックの開会式が実施される2020年7月24日(金)ですが、連休(カレンダー上は4連休)となります。
2020年7月23日(木) 海の日
2020年7月24日(金) スポーツの日
2020年7月25日(土)
2020年7月26日(日)
「体育の日」とは?いつから始まったのか?
体育の日は10月の第2週の月曜日となっていて、この日は祝日となり、土曜日から月曜日まで3連休となります。
実は、体育の日ですが以前は10月10日と日付が固定されていました。
ただし、2000年から実施されたハッピーマンデー制度(国民の祝日の一部を毎年10月10日というように日付を固定するのではなく10月の第2週の月曜日というように特定週に移動させた制度)により10月の第2月曜日が体育の日になりました。
これにより、3連休を増やして余暇を楽しむ機会を拡大しようというハッピーマンデー制度の導入によって体育の日が10月の第2週目になりました。
これ以前の体育の日は10月10日と日付が固定されていましたが、そもそもいつ「体育の日」という祝日が制定されたのかも記載しておきます。
体育の日は1966年(昭和41年)から祝日
最初の体育の日は1966年(昭和41年)の10月10日です。
1964年に東京オリンピックが開催されましたが、1964年の東京オリンピックの開会式が実施されたのが10月10日でした。
ちなみに10月10日を開会式としたのは、10月中で晴れの日の確率が高いのが「10月10日」であったからという話を聞いたことがあります。
その話しが迷信なのか?都市伝説的な話しなのかと疑問に感じていたので調べてみましたが、10月10日は確かに晴れる確率の高い日であることに間違いはないそうです。
ウィキペディアで調べてみると、1959年に日本オリンピック委員会から気象庁に東京オリンピックは絶対に晴れる日を開会式の日としたいという依頼があり、まずは10月が選ばれました。
次にいつにするのか?ということで当時の気象庁の調査した結果、最も晴れる日が15日、次が10日であったそうです。
ただ、当時の10月15日が木曜日、10月10日が土曜日だったので、10月10日が1964年の東京五輪の開会式の日に決定したそうです。
そのため、10月10日は晴れる可能性が高い日であることに変わりはありませんが、晴れる可能性が一番高い日であった訳ではありませんでした。
体育の日の前はスポーツの日であった
2020年から体育の日がスポーツの日と名称が変更になりますが、体育の日が始まった1966年10月10日以前には「スポーツの日」がありました。
日本大百科全書(ニッポニカ)によると、1966年よりも前はスポーツ振興法により10月の第1土曜日が「スポーツの日」と制定されていたが1966年に「体育の日」となる。
なお、体育の日の意義ですが「スポーツに親しみ文化をすすめる」となっています。
ちなみに、スポーツの日についての意義は「スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培うとともに、健康で活力ある社会の実現を願う」という意義です。
祝日に関する法律がある
ここまで体育の日(2020年からはスポーツの日)についてまとめていますが、そもそも、祝日については「国民の祝日に関する法律」があります。
1948年(昭和23年)7月20日に公布・施行された法律で祝日法とも呼ばれる法律です。
3条の条文から構成されており第一条では「自由と平和を求めてやまない日本国民は、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、ここに国民こぞって祝い、感謝し、又は記念する日を定め、これを「国民の祝日」と名づける。」と規定されています。
第二条では祝日(国民の祝日)となっている日が記載されています。
元日 1月1日
成人の日 1月の第2月曜日
建国記念の日 政令で定める日
天皇誕生日 2月23日
春分の日 春分日
昭和の日 4月29日
憲法記念日 5月3日
みどりの日 5月4日
こどもの日 5月5日
海の日 7月の第3月曜日
山の日 8月11日
敬老の日 9月の第3月曜日
秋分の日 秋分日
スポーツの日 10月の第2月曜日
文化の日 11月3日
勤労感謝の日 11月23日
第三条では「国民の祝日」を休日とすること、「国民の祝日」が日曜日の場合は、その日以降で最も近い「国民の祝日」でない日を休日にすること、その前日および翌日が「国民の祝日」である日は、休日とすること(直近の場合でいうと2019年4月30日と2019年5月1日)が規定されています。
英語で体育の日とは
体育の日ですが英語でいうと以下のようになります。
Health-sports Day(Health and sports Day)
National sports Day
また、もう少し詳しく、海外の方に説明できるような言い方を記載しておくと以下のようになります。
例としてですが、「10月の第2月曜日は体育の日です。」という言い方の場合ですが、
The second Monday of October is National Sports Day.
となります。
スポーツの日は日本以外の国でもあるのか?
日本以外にもスポーツの日(National sports day)がある国があります。
ウィキペディア(Wikipedia)のスポーツの日のページにはインド・イラン・日本・マレーシア・カタールが記載されていました。
インド:毎年8月29日がスポーツの日、ディヤン・チャンドというホッケー界の有名な(伝説的な)選手の誕生日がスポーツの日となっています。
イラン:毎年10月17日が体育およびスポーツの日となっており、10月17日から10月23日までが体育およびスポーツの週となっています。
マレーシア:10月の第2土曜日がスポーツの日で祝日です。
カタール:毎年2月の第2火曜日がスポーツの日で祝日になっています。
最後に
スポーツの日は体育の日の名称が2020年から変更になること、また、東京オリンピックが2020年に開催されることで
本来であれば10月の第2月曜日がスポーツの日が、2020年7月24日がオリパラ法の特例によりスポーツの日になります。
東京五輪が開催されることでスポーツの日だけでなく海の日も日にちが変更となります。
2020年のみとなりますが、祝日となるので2021年のスポーツの日は10月の第2月曜日になるので間違えないようの注意したいと思います。
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