野口啓代(のぐちあきよ)選手はスポーツクライミング(ボルダリング)の選手で東京オリンピックの出場が内定しているプロフリークライマーです。
2019年8月20日に開催されたスポーツクライミングの世界選手権で2位となり東京オリンピック(東京五輪)への出場内定を獲得しました。
なお、この時の選考方法ですが、全体の7位以内で日本人最上位の選手という基準でした。
ちなみに野口啓代選手ですが、この世界選手権で日本代表の内定が取れなければ引退を考えていたそうです。
野口あきよ選手が東京オリンピック(東京五輪)に出場したい理由は東京で開催されるためで、ご詩人の引退試合を日本の観客の前でしたいという思いがあったからです。
もちろん、2019年の世界選手権で東京オリンピックの内定が取れなくても、その後の大会で代表枠を勝ち取ることもできましたが、それまでご自身の気持ちが持たなかった。
気持ちが入っていない状態で大会に出て負けてしまうこともご自身の本意ではなく、それならば、世界選手権で引退するのが潔いとも「クライマーズ#13 AUTUMN2019」で話しをしています。
このような思いを持ちながら、プレッシャーに打ち勝って、見事に東京2020の代表内定を勝ち取りました。
なお、2019年の八王子での世界選手権の女子複合(女子コンバインド)での日本人選手の決勝進出者ですが、4人(8人中4人)でした。
2019年の世界選手権ですが、東京オリンピックと同じようにスピード、ボルダリング、リードの3種目が実施され、1種目のスピードで7位と出遅れた中での結果でした。
野口あきよ選手はボルダリングを得意としており、次のボルダリングで見事、1位となり、最後の種目のリードでは2位となりました。
のぐちあきよ選手自身もNumberWebのインタビューで、2種目のボルダリングの前には不安に襲われたと言うことを話していましたが、それを乗り越えてのこの種目の1位でした。
目次 Contents
野口啓代(のぐちあきよ)選手の過去の大会の成績
野口啓代(のぐちあきよ)選手ですが、小学校5年生からクライミングを始めました。
そもそものきっかけは、家族でグアム旅行に行ったときにフリークライミングを経験したことです。
その後、クライミングジムに通い始め、2002年の全日本ユース選手権で優勝します。
クライミングを始めて2年も経っていないなかでの優勝です。ユースの大会で、リードの大会です。当時は年代ごとのカテゴリー分けもなく中学生や高校生と一緒に競技して、中学生や高校生も出場する中で中学校に入学する前の野口あきよ選手が優勝をしました)
ちなみに、野口あきよ選手が中学生になると学校帰りでクライミングジムに通うのも難しいだろうということで、実家の「野口牧場」の牛舎の片隅に手製のクライミング用の壁を作って、そこで練習していたそうです。
以下は過去の大会の成績(戦績)を記載しています。
2002年から2014年までは国内大会を、2015年以降は国内大会と国際大会を記載しています。
2002年の成績
全日本ユース選手権 優勝
ジャパンツアー第1戦(種目:リード) 13位
ジャパンツアー第2戦(種目:リード) 3位
第16回リードジャパンカップ(種目:リード) 10位
2003年の成績
ジャパンツアー第1戦(種目:リード) 6位
ジャパンツアー第2戦(種目:リード) 3位
ジャパンツアー第3戦(種目:リード) 2位
2004年の成績
ジャパンツアー第1戦(種目:リード) 3位
第7回JOCジュニアオリンピックカップ大会 1位
ジャパンツアー第3戦(種目:リード) 2位
2005年の成績
フリークライミング日本選手権2005(種目:リード) 2位
第1回ボルダリングジャパンカップ(種目:ボルダリング) 1位
第19回リードジャパンカップ(種目:リード) 1位
2006年の成績
フリークライミング日本選手権2006(種目:リード) 4位
第20回リードジャパンカップ(種目:リード) 1位
第2回ボルダリングジャパンカップ(種目:ボルダリング) 1位
2007年の成績
JFAユース選手権2007(種目:リード) 1位
第21回リードジャパンカップ(種目:リード) 1位
第3回ボルダリングジャパンカップ(種目:ボルダリング) 1位
2008年の成績
JFAユース選手権2008(種目:リード) 1位
フリークライミング日本選手権2008(種目:リード) 1位
2009年の成績
第4回ボルダリングジャパンカップ(種目:ボルダリング) 1位
第5回ボルダリングジャパンカップ(種目:ボルダリング) 1位
2010年の成績
フリークライミング日本選手権2010(種目:リード) 1位
2011年の成績
第6回ボルダリングジャパンカップ(種目:ボルダリング) 1位
フリークライミング日本選手権2011(種目:リード) 1位
2012年の成績
第7回ボルダリングジャパンカップ(種目:ボルダリング) 1位
2013年の成績
2012クライミング日本選手権(種目:リード) 1位
第8回ボルダリングジャパンカップ(種目:ボルダリング) 1位
2014年の成績
第9回ボルダリングジャパンカップ(種目:ボルダリング) 1位
2015年の戦績
第10回ボルダリングジャパンカップ(種目:ボルダリング) 9位
IFSCクライミングワールドカップトロント2015(種目:ボルダリング) 2位
IFSCクライミングワールドカップベイル2015(種目:ボルダリング) 2位
IFSCクライミングワールドカップ重慶2015(種目:ボルダリング) 1位
IFSCクライミングワールドカップ海陽2015(種目:ボルダリング) 2位
IFSCクライミングワールドカップミュンヘン2015(種目:ボルダリング) 4位
IFSCクライミングワールドカップクラーニ2015(種目:リード) 13位
IFSCクライミングアジア選手権寧波2015(種目:スピード・17位、リード・4位、ボルダリング・2位)
2016年の戦績
第11回ボルダリングジャパンカップ(種目:ボルダリング) 1位
2016クライミング日本選手権(種目:リード) 1位
IFSCクライミングワールドカップマイリンゲン2016(種目:ボルダリング) 4位
IFSCクライミングワールドカップ加須2016(種目:ボルダリング) 20位
IFSCクライミングワールドカップ重慶2016(種目:ボルダリング) 2位
IFSCクライミングワールドカップナビムンバイ2016(種目:ボルダリング) 3位
IFSCクライミングワールドカップインスブルック2016(種目:ボルダリング) 6位
IFSCクライミングワールドカップベイル2016(種目:ボルダリング) 8位
IFSCクライミングアジア選手権都匀2016(種目:ボルダリング) 1位
IFSCクライミングアジア選手権都匀2016(種目:リード) 1位
IFSCクライミングワールドカップミュンヘン2016(種目:ボルダリング) 3位
IFSCクライミング世界選手権パリ2016(種目:ボルダリング) 3位
IFSC クライミングワールドカップ廈門 2016(種目:リード) 4位
IFSC クライミングワールドカップクラーニ2016(種目:リード) 2位
2017年の戦績
第12回ボルダリングジャパンカップ(種目:ボルダリング) 2位
日本選手権リード競技大会2017(種目:リード) 1位
IFSCクライミングワールドカップマイリンゲン2017(種目:ボルダリング) 21位
IFSCクライミングワールドカップ重慶2017(種目:ボルダリング) 3位
IFSCクライミングワールドカップ南京2017(種目:ボルダリング) 13位
IFSCクライミングワールドカップ八王子2017(種目:ボルダリング) 2位
IFSCクライミングワールドカップベイル2017(種目:ボルダリング) 2位
IFSCクライミングワールドカップナビムンバイ2017(種目:ボルダリング) 3位
ワールドゲームズ2017(種目:ボルダリング・4位、リード・6位)
IFSCクライミングワールドカップミュンヘン2017(種目:ボルダリング) 3位
IFSCクライミングワールドカップ呉江2017(種目:リード) 4位
IFSCクライミングアジア選手権テヘラン2017(種目:リード・2位、ボルダリング・1位、スピード・22位)
IFSC クライミングワールドカップ廈門 2017(種目:リード) 6位
IFSCクライミングワールドカップクラーニ2017(種目:リード) 9位
チャイナオープン広州2017(種目:スピード・9位、リード・4位、ボルダリング・4位)
2018年の戦績
第13回ボルダリングジャパンカップ(種目:ボルダリング) 1位
日本選手権リード競技大会2018(種目:リード) 2位
第1回コンバインドジャパンカップ(種目:コンバインド) 1位
IFSC クライミングワールドカップマイリンゲン2018(種目:ボルダリング) 3位
IFSC クライミングワールドカップモスクワ2018(種目:ボルダリング・3位、スピード・53位)
Outdoor Village SPEED STAR2018(種目:スピード) 7位
IFSC クライミングワールドカップ重慶2018(種目:スピード・33位、ボルダリング・1位)
IFSC クライミングワールドカップ泰安2018(種目:ボルダリング) 1位
IFSC クライミングワールドカップ八王子2018(種目:ボルダリング) 1位
IFSC クライミングワールドカップベイル2018(種目:ボルダリング) 3位
IFSC クライミングワールドカップヴィラール2018(種目:リード・5位、スピード・39位)
IFSC クライミングワールドカップシャモニー2018(種目:スピード・49位、リード・7位)
IFSC クライミングワールドカップミュンヘン2018(種目:ボルダリング) 3位
IFSC クライミング世界選手権2018(種目:ボルダリング・2位、スピード・47位、リード・8位、コンバインド・4位)
IFSC クライミングワールドカップ呉江2018(種目:リード・4位、スピード・26位)
IFSC クライミングワールドカップ廈門 2018(種目:リード・3位、スピード・28位)
IFSC-ACCクライミングアジア選手権倉吉2018(種目:リード・2位、ボルダリング・5位、スピード・22位、コンバインド・1位)
2019年の戦績
第14回ボルダリングジャパンカップ(種目:ボルダリング) 2位
第1回スピードジャパンカップ(種目:スピード) 3位
第32回リードジャパンカップ(種目:リード) 1位
第2回コンバインドジャパンカップ(種目:コンバインド) 2位
IFSCクライミングワールドカップマイリンゲン2019(種目:ボルダリング) 2位
IFSC クライミングワールドカップ重慶2019(種目:ボルダリング・2位、スピード・30位)
IFSC クライミングワールドカップ呉江2019(種目:ボルダリング・2位、スピード・34位)
au SPEED STARS2019(種目:スピード)7位
IFSCクライミングワールドカップベイル2019(種目:ボルダリング) 2位
IFSC クライミングワールドカップヴィラール2019(種目:リード・4位、スピード・30位)
IFSC クライミングワールドカップシャモニー2019(種目:リード・10位、スピード・37位)
IFSC クライミング世界選手権2019(種目:リード・5位、ボルダリング・2位、スピード・34位、コンバインド・2位)
IFSC クライミングワールドカップ廈門 2019(種目:リード)2位
IFSC クライミングワールドカップ印西 2019(種目:リード)4位
野口啓代選手の過去の大会の詳細については、「JMSCA(公益社団法人日本山岳・スポーツクライミング協会)」の選手情報のページを参照してください。
野口あきよ選手のプロフィール
生年月日:1989年5月30日(30歳 2019年12月01日時点)
出身地:茨城県龍ヶ崎市
身長:165cm
高校:私立東洋大学附属牛久高等学校
大学:東洋大学ライフデザイン学部健康スポーツ学科(プロクライマーとして活動するために中退)
所属チーム:TEAM au(チームエーユー)
スポンサー:三井不動産、THE NORTH FACE、ZETA、オリエンタルバイオ、牛乳石鹸、大和証券、petzl、nishikawa、PETZL、LA SPORTIVA、New-HALE、C3fit、CURL
nishikawaとは睡眠コンディショニングサポート契約
Goldwin/C3fitとはアスリート契約
petzlはチョークバッグ
オリエンタルバイオは健康食品
Twitter(ツイッター) @noguchi_akiyo
Instagram(インスタ) noguchi_akiyo
公式サイト(オフィシャルサイト、ホームページ) フリークライマー野口啓代公式サイト
野口啓代選手のツイッター(Twitter)やインスタ(Instagram)
ツイッターは試合の結果やメディアの掲載情報、地元・龍ヶ崎市のことなどが投稿されています。(野口あきよ選手が龍ヶ崎ふるさと大使となっているため)
インストもツイッターと同じように競技中の様子や自然の中(外岩)でのボルダリングの様子、海外遠征先でのオフショットなどの写真が投稿されています。
なお、彼氏の情報などは調べた限りでは見つけることができませんでした。
もちろん、2020年の東京オリンピックで競技生活にいったん区切りをつけることは発表されているので、その後に結婚ということになるかもしれません。
野口あきよ選手の特徴は保持力
野口あきよ選手について他のボルダリング選手が話をしている様子をテレビで見ましたが、ホールドを持つ力(=保持力)が優れていると話していました。
以前、極限というテレビ番組で電気のスイッチが並んでいる垂直の壁を簡単に登りさらに、将棋の駒(王将)が並んでいる垂直の壁をも登りきりました。
わずかな出っ張りに指をかけて、その指に力を加えながら登っていました。
このように指をひっかけてその指で体を保持しながら登っている様子を見たことがあったので保持力が優れていると他の選手から言われるのも納得できました。
身体を支える腕の筋肉もさることながら、指の力も大事だということを知りました。
最後に
2020年に開催される東京オリンピック(東京五輪)への出場が内定した野口啓代選手ですが、東京オリンピックで引退を決めていることもあり、東京オリンピックの青海アーバンスポーツパークでどのような結果を残すのかが今から楽しみです。
野口あきよ選手の競技人生の集大成となるスピード・リード・ボルダリングでどのような結果が出るのかを今から楽しみにしています。
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