組み立て式の天体望遠鏡キット(入門用キット)で、3000円弱で購入できるのが「コルキットスピカ」という天体望遠鏡です。
4センチアクロマートレンズ天体望遠鏡、「コルキットスピカ」という商品で、オルビィス株式会社という大阪府の望遠鏡と地球儀を販売している会社のオリジナル製品として販売されています。
オルビィス社の天体望遠鏡キットである「コルキットスピカ」の販売ページでは以下のように紹介されています。
望遠鏡工作キットのコルキットは、自分で作る「手作り望遠鏡」です。 発売40年以上の経験を重ね、品質を高めてきた製品です。 屈折式望遠鏡の対物レンズはアクロマート(色にじみを消すレンズ)を使用し、鏡筒(パイプ)は子供達が日頃から親しんでいる紙製ですが、充分な強度をもったスパイラル紙管です。
天体望遠鏡の胴体部分が紙でできていることもあり、これだけ低価格でありますが、その性能は驚くべきものでした。
倍率は35倍で、土星や火星などもこのコルキットスピカで観測できるとのことでした。(土星の環も見ることも可能)
なお、2018年は15年ぶりに火星が地球に近づいていており、5倍くらい大きく見るとの話しを聞きました。調べてみると国立天文台のサイトには以下のように記載されていました。
火星と地球の最接近は、2018年7月31日に起こります。このときの火星と地球の間の距離は5,759万キロメートル。これは、「大接近」とも呼ばれる近い距離での最接近となります。このころの火星はマイナス2.8等の明るさで輝き、視直径(注3)は24秒角を超えます。
2003年には、地球と火星が5,576万キロメートルまで接近し、大きな話題になりました。今回は、これには少しおよびませんが、6,000万キロメートルよりも近い距離での接近となるのは、2003年以来15年ぶりとなります。
実際にコルキットスピカを使って月を見てみると、月の表面の凹凸(クレーター)がはっきりと見ることができ、入門用、子どもの夏休みの宿題(自由研究)に十分、利用できる天体望遠鏡キットだと感じました。
目次 Contents
天体望遠鏡キットのコルキットスピカを知ったきっかけ
天体望遠鏡キットのコルキットスピカを知ったのは、船橋三番瀬環境学習館のフロントに「コルキットスピカ」の天体望遠鏡が置かれていたからです。
受付の方から組み立て式の天体望遠鏡キットで、この天体望遠鏡の工作キットを使って、スタッフの方と一緒に自作できるイベントがあると紹介されたのが、きっかけでした。
その話を聞いていた娘も天体望遠鏡を作ってみたいということで、船橋三番瀬環境学習館のイベントに申込みました。
イベントは、日曜日の午後1時から実施され午後3時くらいまででした。
天体望遠鏡キットのコルキットKT-スピカの組み立て方を一からスタッグの方に説明してもらいながら、一緒に組み立てていく内容となっていました。
組み立ての途中で、天体望遠鏡の仕組みなども説明してもらえ、娘よりも親の方が興味深く話を聞いていました。
イベントのパンフレットには午後1時から午後4時までとなっていましたが、実際には午後3時までで、完成して、室内から外を見て、ピント(焦点)の合わせ方なども教えてもらえました。
なお、船橋三番瀬環境学習館での7月のイベントで「天体望遠鏡を作ろう」というイベント・ワークショップでした。
このイベント・ワークショップでコルキットスピカを自作して、この天体望遠鏡キットを利用して星空の観賞や天体観測をする「天体観望会 星と潮騒の夕べ」というイベント・ワークショップもありました。
天体望遠鏡キットのコルキットスピカを組み立てる
天体望遠鏡キットのコルキットスピカですが、組み立てる前の部品は以下のような感じです。
このような部品があらかじめ用意されているので、これらの部品を自作して組み立てていきます。
コルキットスピカを組み立てる手順は、組み立て説明書に記載されています。
なお、説明書には「接眼レンズ」や「対物レンズ」など、天体望遠鏡の部品の名称が記載されています。
「接眼レンズ」は目に近い方のレンズを指します。また、「対物レンズ」は「接眼レンズ」の反対にあるレンズで、物に近い方のレンズを「対物レンズ」と呼びます。
接眼レンズを覗いて月や星などを見ますが、接眼レンズを覗く前にファインダーを使って、見たいものがファインダーの真ん中に来るように、三脚の向きを調整していきます。(下の写真でいうと、輪ゴムがまかれている茶色の部分がファインダーです)
かなり拡大されてものが見えるため、大まかな位置をファインダーで決め、その後に、接眼レンズを覗いて、ものを見るようにします。
なお、物を見るときですが、おそらくぼやけた形で見えます。このぼやけた状態から、筒を回してピント(焦点)をあわせていきます。
ピント(焦点)が合うことで、はっきりとものが見えます。
焦点が合わせるのが難しいので、イベントには以下のように説明をうけました。
あらかじめ建物などを見て、どのくらいでピント(焦点)が合うのか?焦点があった場所に鉛筆で印を付けておくと使いやすいとのことでした。
なお、ファインダーを付ける場合ですが、利き目を確認した上で、利き目に合わせてファインダーを天体望遠鏡の胴体に付けるのがよいとのことでした。
腕を伸ばして、人差し指だけを立てた状態で、両目で人差し指を目印に重ねます。この時点では両目で人差し指を見ます。
目印に重ねたら、片目を閉じて、どちらか一方の目で目印を見ます。右目だけで人差し指を見た場合と左目だけで人差し指を見た場合を比べ、目印と人差し指の離れ具合が少ない方が利き目となります。
利き目が右目の場合は天体望遠鏡の胴体の左側にファインダーを配置し、利き目が左目の場合は天体望遠鏡の胴体の右側にファインダーを配置するのが良いとのことでした。
また、ファインダーをくっつける場所は、真上よりも少し下がった所にくっつけるのがよいとのことでした。
天体望遠鏡キットのコルキットスピカを利用する場合は三脚は必須
コルキットスピカを利用する場合ですが、三脚は必須です。コルキットスピカの販売ページでも「スピカ」は35倍なので手持ちでの観察は出来ません。と記載されています。
天体望遠鏡キットのコルキットスピカですが、胴体の下に三脚と接続できるようなネジ穴を取り付けるための部品も用意されています。
そのため、安いものでもよいのでアマゾンなどで購入してください。アマゾンの中でも安くてレビューも多く、評価も良いものがありました。
ちなみに我が家は、上記の三脚ではないですがプライムセールの時に普段は1万円で販売されている三脚が6000円弱で販売されていたので購入しました。
スマホで月を撮影
天体望遠鏡キットのコルキットスピカを利用して月や星空の観察ができますが、観察だけでなくスマホで撮影できないかと思い、調べていると「コメリート撮影(コメリート法)」という撮影方法があることを知りました。
スマホのカメラを接眼レンズ部分にくっつけて撮影する方法です。
ただ、そのままだと撮影するのが難しかったので、以下の写真のようにペットボトルなどのふたに穴を空けて、その穴にスマホのカメラを合わせて撮影する方法です。
ペットボトルのふたが接眼レンズ部分の大きさと合い、スマホのレンズのずれが抑えられるので多少、撮影がしやすくなります。
このように準備をして撮影した月の写真が以下のとおりです。
このように月のクレーターもはっきり見えます。これだけはっきりと見れるとは思わず、初めて見たときは感動しました!
今回は月でしたが、今後は星空の観測をしたいと思っています。
星空を観測する場合ですが、星空が事前に分かっていないといけないかと思い、iOSの「Star Walk」というアプリをインストールしました。
今度は、星空を観察していこうと思っています。
コルキットスピカ以外の天体望遠鏡キットは?
コルキットKT-スピカ以外で同じように自作できる天体望遠鏡キットがないかとアマゾンで調べてみると以下のような天体望遠鏡キットがありました。
星の手帖社の「組立天体望遠鏡 35倍」という商品です。コルキットスピカは紙製の筒でしたが、星の手帖社の「組立天体望遠鏡35倍」の筒部分(胴体部分)は、プラスチック製です。
最後に
自作キットだから、そこまではっきりとは見れないのだろうと思っていましたが、見事に期待を裏切られました。コルキットスピカを使って、初めて月を見た時の驚きといったらありませんでした。
これだけ、月のクレーターがはっきりと見れるとは!コルキットスピカを甘く見ていました。スゴイの一言です。
月だけでなく、次は星空を見たいと思います。
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