こどもとともに

平昌パラリンピックが、2018年3月9日（金）の開会式から始まりますが、次の日（2018年3月10日）からチェアスキー（アルペン）競技が開催されます。

チェアスキー（アルペン）競技の男子には３人の注目選手がいます。

狩野亮(かのうあきら)選手、森井大輝(もりいだいき)選手、鈴木猛史(すずきたけし)選手という過去のパラリンピックでメダルを獲得したことがある選手たちです。

この３選手が、今回のピョンチャンパラリンピックでも活躍してくれるかと思います。

狩野亮(かのうあきら)選手とは？

1985年3月16日生まれの31歳のチェアスキーヤーです。

障がいは脊椎損傷で、出場するクラスはLW11です。

狩野亮(かのうあきら)選手が、出場したパラリンピックでの成績は以下のとおりです。

・バンクーバーパラリンピックでは、スーパー大回転で金メダル、滑降で銅メダル
・ソチパラリンピックでは、滑降で金メダル、スーパー大回転でも金メダル

このように、チェアスキー（アルペンスキー）の中でも高速系の種目を得意としている選手です。

注目はやはりスーパー大回転になります。

森井大輝(もりいだいき)選手とは？

1980年7月9日生まれの37歳のチェアスキーヤーです。

障がいは脊椎損傷で、出場するクラスはLW11です。

所属は、トヨタ自動車で、また、ご自身でチェアスキーの開発も行っているそうです。

冬季パラリンピックには、2002年のソルトレイクパラリンピックから連続して出場しており、今回のピョンチャンパラリンピックで5回目の出場となります。

森井大輝(もりいだいき)選手が、出場したパラリンピックでの成績は以下のとおりです。

・トリノパラリンピックでは大回転で銀メダル
・バンクーバーパラリンピックでは、滑降で銀メダル、スーパー大回転で銅メダル
・ソチパラリンピックではスーパー大回転で銀メダル

過去3大会連続してメダルを獲得していますが、まだ獲得していない金メダルを是非、獲得していただきたいと思います。

このように5大会連続して出場していることもあり、日本のチェアスキーの歴史を作ってきたと言っても過言ではないくらいの選手です。

鈴木猛史(すずきたけし)選手とは？

1988年5月1日生まれの29歳のチェアスキーヤーです。

障がいは切断・欠損で、出場するクラスはLW12-2です。

鈴木猛史(すずきたけし)選手は、2006年のトリノパラリンピックから出場しており、成績は以下のとおりです。

・バンクーバーパラリンピックでは大回転で銅メダル
・ソチパラリンピックでは回転で金メダル、滑降で銅メダル

注目は回転になります。

狩野選手、森井選手、鈴木選手の試合日程

３選手ともチェアスキー（アルペン）競技の全ての種目に出場予定です。日程は以下のとおりです。

2018年3月10日(土)　9時30分～　男子滑降　座位

2018年3月11日(日)　9時30分～　男子スーパー大回転　座位

2018年3月13日(火)　9時30分～　男子アルペン複合　座位大回転／15時00分～　男子アルペン複合　座位回転

2018年3月14日(水)　9時30分～　男子回転　座位

2018年3月17日(土)　9時30分～　男子大回転　座位

クラスについて

パラリンピックではあらかじめ出場する種目ごとにクラスが設定されています。

アルペンスキーの場合には「立位クラス」「座位クラス」「視覚障害クラス」の3カテゴリー制が導入されています。

ちなみに、3選手については、座位クラスとなりますが、このクラスはさらに、「LW10-1」「LW10-2」「LW11」「LW12-1」「LW12-2」という5つに分けられています。

５つの詳細を調べると以下のようになります。

LW10-1

下肢および上部腹筋の機能がなく、座位バランスがない選手（例：脊髄損傷・脳性麻痺）

LW10-2

下肢の機能障害および上部腹筋に軽度の機能障害があり、座位バランスが 不良の選手（例：脊髄損傷・脳性麻痺）

LW11

下肢に機能障害があり、座位バランスが中程度の選手（例：脊髄損傷・脳性麻痺）

LW12-1

下肢に機能障害があり、座位バランスが良好な選手（例：脊髄損傷）

LW12-2

下肢に何らかの切断がある選手 （例：両大腿切断）

引用元　https://jps-ski.com/game/alpine-skiing/category

このように「LW10-1」から「LW12-2」に分けられていますが、競技時には５つの分類ごとに「係数」が設定されており、実測のタイムにこの「係数」を乗じて計算タイムを算出して、この計算タイムで順位を決定します。

なお、この係数は種目別、クラス別に設定されており、毎年見直しがされ、分類ごとの有利不利の差を極力抑えるようにしています。

クラス分けがあり、係数によって計算タイムで最終的な順位を決めることを知っておくと、より深く観戦できるかと思います。

パラリンピック（NHK）のテレビ放送

パラリンピックのテレビでの放映についてですが、民放での放送はありません。
NHKのみになります。ただし、3月9日（金）の開会式から3月18日（日）までの10日間で毎日、放送がありますので気になる種目はぜひ、観戦してください。

チェアスキー（アルペン）競技のテレビ放送

2018年3月10日(土)　NHK　13時05分～
クロスカントリーやアルペン競技などの放送が予定されています。

2018年3月11日(日)　BS1　9時20分～
男子、女子スーパー大回転

2018年3月13日(火)　NHK　13時05分～
男子、女子アルペン複合、大回転・回転

2018年3月14日(水)　NHK　13時05分～
男子回転ほか

2018年3月17日(土)　NHK　12時15分～
男子大回転ほか

また、毎日、夜10時から「パラリンピックタイム」という番組も放送され、その日の競技の結果などが放送されます。

スマホアプリでも視聴可能！

さらに、NHKのピョンチャンパラリンピック用のスマホアプリ「NHK　ピョンチャン2018」では、テレビ放送されない種目のライブ配信や録画された種目などの見逃し配信などもあるので、活用してみてください。

最後に

民放でのテレビ放送はありませんが、そのかわりにNHK、さらに、NHKのピョンチャンパラリンピック用のスマホアプリを利用することで視聴が可能となりますので、ぜひ視聴してみてください。

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