RPA(アールピーエー)の資格試験(資格検定)があるかと調べてみると「RPA技術者検定」という資格がありました。
株式会社NTTデータが開発したRPA(あーるぴえー)ツール「WinActor(ウィンアクター、うぃんあくたー)」を利用した資格試験でRPA(あーるぴえー)についての技術が一定水準あるということを証明するための資格試験が「RPA技術者検定」です。
試験内容については「WinActor(ウィンアクター)」のシナリオ作成スキルを問う内容になっています。
また、試験形式(試験方式)はCBT(Computer Based Testing、頭文字をとってシービーティ)形式でパソコン上で試験を実施しています。
目次 Contents
RPA技術者検定の内容は?
RPA技術者検定(あーるぴえーぎじゅつしゃけんてい)の内容については、RPA技術者検定の公式サイトがあります。
2019年4月29日時点では試験の種類は以下のようになります。
・アソシエイト
・エキスパート
・プロフェッショナル
これとは別にRPA技術者検定の公式サイトには「入門講座」もありました。(入門講座は資格ではありませんが、内容は後ほど紹介します)
RPA技術者検定アソシエイトの概要について
まずRPA技術者検定のアソシエイト資格について記載したいと思います。
試験形式:多肢選択式
試験問題(出題数):50問
→50問の内訳(出題範囲)
・WinActor(ウィンアクター)の概要(10問)
・WinActor(ウィンアクター)の機能に関する知識(20問)
・WinActor(ウィンアクター)のシナリオに関する知識(20問)
試験時間:60分
受験資格:特になし
受験料(試験代金):6500円(税込)
試験会場:CBT試験で随時実施(申込時に確認可能)
試験頻度:随時
合格ライン:正答率が7割(70%)以上。ただし、問題の難易度等により変動する場合があります。
→合格ラインが7割ほどという記載はありましたが合格率の記載は公式サイトにはありませんでした。
RPA技術者検定アソシエイト資格試験の内容(試験概要)は以下の通りです
・WinActor(うぃんあくたー)の基本的知識を有している方
・WinActor(うぃんあくたー)でシナリオ作成経験のある方
・WinActor(うぃんあくたー)の基礎知識を体系的に学びたい方
RPA技術者検定アソシエイト試験を申し込みたい場合は?
試験申込(試験申し込み)は以下のサイトから実施できます。
→ J-Testingのサイト
J-Testingの申込画面の画面上に申込ボタンが用意されており、その「申込」ボタンから試験申込ができます。
この「申込」ボタン押すと「会場・日時選択」申込画面に遷移するので、その画面で試験を受けたい都道府県を選択します。
なお、都道府県を選択すると、その下に用意されているカレンダーに受験可能日が表示されるので日付をクリックして、試験会場と時間が表示されます。
試験会場については、日付によって会場が異なるとの時間が表示されます。
どこの会場かは、画面上で確認するしか方法がなさそうです。
最短でRPA技術者試験を受験をする場合はいつから可能か?
最短で試験を受験したい場合は、支払い方法により受験可能な日程が異なりました。
クレジットカードの場合
→試験日の1営業日前の17時まで申込が可能です。
コンビニ・ペイジー(銀行決済)の場合
→試験日の4営業日前の17時まで申込が可能です。
RPA技術者試験の日時変更は可能か?
J-Testのマイページ画面から受験日の3営業日前の17時までは変更が可能です。
なお、期限を過ぎての変更は一切できません。
以上が、RPA技術者検定アソシエイトの試験内容になります。
RPA技術者検定エキスパートについて
次に、RPA技術者検定エキスパートについての試験内容です。
試験形式:実技試験
出題数:4問
試験時間:120分
受験料:15000円(税込)
試験会場:CBT試験会場(札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡)
試験頻度:年に4回
過去の試験日程(試験日):第1回:2018年5月27日、第2回:2018年8月26日、第3回:2018年11月25日、第4回:2019年2月24日
合格ライン:正答率が6割(60%)以上(ただし、問題の難易度等により変動する場合があります)
エキスパート試験についても合格ラインの記載はあるものの合格率がどのくらいなのか?という点は記載がありませんでした。
このRPA技術者検定(あーるぴえーぎじゅつしゃけんてい)ですが、2018年5月から始まった新しいRPA(アールピーエー)資格試験ということもあり、2019年5月に実施される試験で5回目の試験となります。
ちなみに、第5回RPA技術者検定エキスパートは2019年5月26日(日)に実施されます。
試験の申込期間(受験申込)は「2019年4月19日(金)から2019年5月7日(火)の午後6時まで」です。
第5回の試験を実施する試験会場ですが、ヒューマンリソシア社のRPAトレーニングセンターがある場所のようです。
調べてみると以下のような会場になっていました。
東京会場:新宿区高田馬場、中央区銀座
名古屋会場:名古屋市中村区名駅
大阪会場:大阪市中央区船場
広島会場:広島市中区基町
福岡会場:福岡市中央区天神
沖縄会場:那覇市牧志
上記のように沖縄県でも実施されるようになりそうです。
試験内容(試験概要)は以下の通りです
・WinActor(ウィンアクター)の機能について深く理解し、実際にWinActorを業務上の改善ツールとして活用経験のある方
・WinActor(ウィンアクター)のシナリオ変更やトラブル対応など運用保守、システム管理経験のある方
参考書やテキストはあるのか?
資格試験全般に言えることですが、勉強をする上でポイントになるのは、その資格試験の過去問になるかと思います。
過去問題を解いて問題の傾向を掴むことで合格(資格取得)に近づくことができるかと思います。
RPA技術者検定ですが、参考書やテキストや過去問題集などがないかと探してみましたが、ほとんどありませんでした。
ほとんどと記載しましたが、唯一と言って良いのかもしれませんが、過去問題集のみありました。
2019年4月30日時点で試験対策本として発売されている参考書(テキスト)を探してみましたが、探した限りでは以下のもののみのようです。
ヒューマンリソシア社が発売している「RPA技術者検定エキスパート ~実施問題と解説~」
なお、上記は過去問題(過去問)を収録していることはもちろんのこと、問題の解説もあります。
ヒューマンリソシア社で作成(発売元がヒューマンリソシア社でした)しており、電子書籍としての販売でした。価格は3780円(税込)です。
以上がRPA技術者検定エキスパートについてです。
RPA技術者検定プロフェッショナルについて
最後に、RPA技術者検定プロフェッショナルについてですが、2019年5月1日時点では公式サイトには準備中と表記されているだけで詳細までは記載されていませんでした。
詳細が分かり次第、記載したいと思います。
ここまでがRPA技術者検定試験についての内容です。
なお、公式サイトにはRPA技術者検定の無料の入門講座についても用意されていると記載がありました。
WinActor(うぃんあくたー)を利用したことがない自分にとっては、WinActorを知る上でもまずは入門講座を視聴してみようと思いました。
受講してみると、初心者向けに講座が用意されていると感じたので、まずはRPAがどのようなツールなのか、WinActorの画面がどのようなものかを知る上では、受講してみても良いのではないかと思います。
RPA技術者検定の入門講座の内容について
RPA技術者検定には、入門講座には無料の講座がありました。
ヒューマンリソシアという会社が提供している講座で無料講座でした。
なお、受講は無料ですが、ヒューマンリソシアへの会員登録は必要です。
RPA入門講座の受講内容としては以下のとおりです。
・はじめに RPAとは何か?
・WinActorとは何か?
・操作画面紹介
・画像マッチングの概要
・画像マッチングの操作方法
・画像マッチングのその他機能
・分岐と繰り返しの学習について
・エクセルファイルに対してデータインポート機能を使用する
・分岐を使って探している画像があるか判定する
・繰り返しのノードを使用して任意の列を文字入力し続ける
・「分岐」と「繰り返し」を組み合わせたシナリオ作成方法を学ぶ
・RPA入門講座 確認テスト
最大で15分くらいの動画を再生しながら、WinActor(うぃんあくたー)の操作方法を学んでいくカリキュラムです。
最後に確認テストが20問あり、16問以上で合格となります。
RPAのソフトに関する知識を習得したいと思ったこと、WinActorという名称は聞いたことがあるものの利用したことがなかったこともあり、まずはどのような画面なのか?どのような操作方法となるのか?などを知りたいと思ったこともあり、まずは、無料講座を受講してみました。
自分のようにWinActorを操作したことがない方であれば、無料ではあるのもののWinActorの知識をつけるには入門講座や初級講座のようなイメージを持つことができるかと思います。
無料講座の最後に確認テストがありましたが、備忘録として内容を記載しておきます。
(なお、この無料講座の内容がアソシエイト試験で出題されているなどの口コミもありました)
●WinActorのシナリオ実行インターフェースの説明として正しいものは?
「画像識別型」は、IE以外のブラウザで動作するアプリケーションでも使用できる
●WinActorの3つの自動記録モードについて正しいものは?
IEモード、エミュレーションモード、イベントモード
●WinActorの自動記録機能の説明
自動記録は実際の操作を記録する機能
IEモード、操作を行った入力欄やボタンに通し番号をつけて管理する
エミュレーションモード、マウスでのクリックやキーボード操作をそのまま記録する
●イベントモードでの自動記録ができないアプリは
Officeはできない
●WinActor画面を最小化した時に再度、表示させる方法は?
タスクトレイのWinActorのアイコンをクリック
●記録対象アプリケーション選択ボタンの説明
記録操作の対象となるアプリを選択すること
●メイン画面のファイル操作に存在しない機能は
閉じる
●フローチャート画面の説明
シナリオの編集を行う画面
●フローチャート画面に存在する4つのパレット
ノード、ライブラリ、サブルーチン、検索
●WinActorの変数の説明
変数に格納する情報の種類で、文字型、数値型などは指定できない
●エミュレーションモードで記録した操作をノードとしてフローチャートに反映する際に最初の行う操作は?
操作のアクション化をクリックする
●自動記録について
エミュレーションモードで、マウスクリックやキーボード操作の間隔は待機時間として記録できる
●IEモードでの自動記録について
プルダウンリストでの選択操作も記録可能
●イベントモードで自動記録が可能なアプリケーションは?
メモ帳
●エミュレーションモードで自動記録して作成したエミュレーションのプロパティの編集機能について
英字については、大文字、小文字を区別して登録することができる
このように無料講座の内容をまとめてみましたが、やはり自分で操作してみないと理解も進みませんし、操作画面もイメージしづらいと思いました。
そこで、画面などがないかと探してみましたが、以下のサイトに画面のスクリーンショットなども記載されており、参考になります。
・RPAの資格RPA技術者検定アソシエイトを勉強してみよう
・RPAの資格RPA技術者検定アソシエイトを勉強してみよう No2
RPA技術者検定アソシエイトはサンプル問題もありました!
RPA技術者検定のアソシエイト資格について記載されているページには、サンプル問題が2問掲載されていました。
「試験問題サンプル(RPA技術者検定アソシエイト)」というタイトルで2問用意されていました。(ただし、回答は記載されていませんでした)
以下がその内容です。
問題:ノード【待機ボックス】で変数値を表示したい場合、表示メッセージの設定方法として正しいものを選びなさい
1.値⇒変数名
2.”変数名”
3.%変数名%
4.#変数名#
問題:メイン画面「記録対象アプリケーション選択ボタン」の説明として正しいものを選びなさい。
1.選択するアプリケーションの記録モードを決定する
2.記録した操作を選択するアプリケーションに対して実行する
3.選択するアプリケーションの操作の記録を開始する
4.記録操作の対象とするアプリケーションを選択する
最後に
RPA(アールピーエー)は「Robotic Process Automation(ロボティック・プロセス・オートメーション)」の頭文字をとった言葉ですが、働く人の人口が今後、減っていくことが予想されており少なくなった人数でいかに業務を回していくのかが問われています。
そのような背景があるため、今後、自動化のニーズはますます増えていくことが、むしろ、自動化をしていかないと業務を回すことができなくなってくることが考えられます。
始まったばかりの資格試験ですが、資格試験を通じてRPAツールのWinActorの操作を学びながら、ご自身の業務で活用できないかという視点で業務改善を考えてみることもできるかと思います。
あくまでも資格を取ることがゴールではなく、資格取得をする中で学んだことをご自身の業務に活かせてみていただければと思います。
→ チャットのカスタマーサポートを運用して分かった対応時のコツ
→ コンビニでのUSBからのプリントアウト(印刷)サービスはいざという時に便利!
→ タブレット学習(勉強)に取り組んだ小学一年の娘を見ると遊びの延長だった
最新情報をお届けします
Twitter でコドモトトモニをフォローしよう!
Follow @skidstomom
この記事へのコメントはありません。