高校生の時にこの本と出会っていたら部活に取り組む姿勢がかなり違っていたのではないか?と思わされた本でした。
それが「No.1メンタルトレーニングー本番で最高の力を発揮する最強の自分をつくる」です。
本の中にも、自分で書き込めるスペースが用意されているため、そのワークを通じて実際のメンタルトレーニングのやり方も学べる本です。
目次 Contents
内容
「No.1メンタルトレーニング」の内容は以下のとおりです。
第1章 優秀なアスリートになるための4つの条件
1-1 能力には保有能力と発揮能力がある
1-2 ワクワクできる目標を設定する
1-3 詰める能力を高いレベルにする
1-4 クリアリング能力を身に付ける
1-5 素直な負けず嫌いという特性を持つ
第2章 脳の仕組みを利用した最新のトレーニング
2-1 上手に脳を使う人がスポーツでも成功する
2-2 脳には感情を切り替えるスイッチがある
2-3 プラスデータを脳に入力する
2-4 3つの道具を使って心をコントロールする
第3章 最適戦闘状態をつくる最強のトレーニング
3-1 メンタルを変えるとゾーン状態になれる
3-2 3つのプロセスが最適戦闘状態をつくる
3-3 三気法の土台「気を蓄える」
3-4 三気法の要「気を練る」
3-5 三気法の仕上げ「気を締める」
第4章 本番で絶好調になれる最高のトレーニング
4-1 本番ではメンタルの差が勝敗を分ける
4-2 前の結果を忘れて絶好調で試合にのぞむ
4-3 準備を万全にして最高のプレーをする
4-4 試合中の心を思い通りにする
4-5 メンタルへの意識が能力を伸ばす
この中で特に「詰める能力」と「三気法」という部分が参考になった。
詰める能力
詰める能力=伸びる能力のことで、目標を実現するために何が必要かであるかを考え、そのひとつひとつをクリアしていくこと。目標に近づくために、今、何が必要かを常に自分の脳に問いかけていく力だそうです。
いろいろと他人のせいにしてしまうことや言い訳などを考えてしまうと思いますが、自分の責任(=自責)と考え、そこに自分の課題を見つけていく能力のことです。
このように自分に対しての問いかけをしていく、そこで見つけた課題をこなしていく力を「詰める能力」と「No.1メンタルトレーニング」では呼んでいます。
三気法
三気法がメンタルトレーニングとして実際に取り組んでいく方法になります。
さらに、この三気法には「日々のトレーニング」に実施する方法とと、「試合に向けてのメンタルトレーニング」とに分けられます。
また、三という数字があるように、三段階の手順をふみながら、進めていきます。
その三つの手順が「気を蓄える」→「気を練る」→「気を締める」という三段階です。
気を蓄える
まず、「気を蓄える」では、リラックスとすることが大切だと説明しています。
リラックスすることで、悪いイメージなどを忘れることができる上に、悪いイメージを忘れ、リラックスしたするおとで、さらに、集中力を高めることができると言っています。
ポイントは「リラックス」ということですが、さらに、リラックスするために行うのが「腹式呼吸」だと説明しています。
実際に本の巻末には、腹式呼吸のやり方も記載されているので、参考にすることができます。
リラックスを通じて、悪い気を忘れたあとは、気を蓄えていきます。気を蓄える時には「自然に触れる」「他人から気を分けてもらう」「感動する」ことが大切だと説明されています。
感動するでは、映画やドラマなどを見てやる気を蓄えるという方法が説明されています。
意外と「感動する」ということが自分の心に及ぼす影響があると説明されています。(「感動する」ために、お気に入りの映画やドラマなどを持っておくことが大切だと思いました)
気を練る
蓄えた気は、そのままだとふわふわとした状態のため、この気を実践的なパワーに変えていくための手順が次の「気を練る」という段階です。
この時に「自己イメージ」「目標達成のイメージング」「メンタルリハーサル」を行います。
「自己イメージ」「目標達成のイメージング」では、夢や目標を実現した「未来の自分」を常に頭の中にもつことで根気よく努力していくことが可能になると説明しています。
また「メンタルリハーサル」では、理想のプレーを脳に焼き付けるためのトレーニングとのことで、このトレーニングが気を練る段階でもっとも重要な部分であると説明されています。
本の中のワークとしては、以下のようなものが用意されています。
「私は○○○のイメージで試合にのぞもう。苦手なプレーを克服するには○○○のイメージがピッタリだ」
この○○○の部分を自分の言葉で埋めれるようになっており、ワークを通じてメンタルトレーニングが行えるようになっています。
気を締める
三気法の仕上げの段階で全力を出し切れる心になるための段階です。ここでは底力を発揮できるように「強気」を加えるための「サイキングアップ」を行う段階です。
最高に頑張る自分になる「ガッツ脳」の作り方が説明されています。【ガッツ脳=ガッツ言葉+肯定的な動作・表情+成功イメージ】と定義されており、言葉で思いをコントロールして、動作・表情で思いをコントロールし、イメージで「思い」をコントロールするための方法論が紹介されています。 試合に向けてのメンタルトレーニング「試合会場には魔物が住んでいる」とよく言われます。
その魔物の正体こそ、試合展開を支配する「気」の流れです。このように試合中にも気の流れが存在していると説明されています。
そのため、試合中でも心を整えることが必要であると仰っており、試合中に瞬間的に心をチェンジする方法として「3秒ルール」という方法も紹介されています。
やり方は、ここまで触れていた三気法を用いますが、試合中ということもあり、短時間ということもあるので「言葉」と「動作」を使って試合中の心をコントロールすることになります。
また、試合中に使うものではありますが、常日頃から取り入れていないと試合中には使うことができないので、練習中から取り入れていくことも注意点として書かれています。
最後に
日々のトレーニングに対してのメンタルトレーニングと、試合に向けてのメンタルトレーニングというように、2種類の方法を説明されている点が新たな発見でした。
「No.1メンタルトレーニング」はワーク形式で読み進めながら、実際にメンタルトレーニングを受けているような感覚で読むことができるものでした。メンタルトレーニングを取り入れたいと思っている方には、非常に具体的で、活用できる方法かと感じました。
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