前々から気になっていた本でもあったので、本屋で探して見つけました。
が、本の厚さ、ぱらぱらとページをめくってみた時に目に入ってくる専門用語(エンドルフィン、セロトニン、ドーパミン、シナプスなど)の数々に一瞬、購入をためらいましたが、気合いを入れて読んで見ようと思いながら、結局、購入しました。
読んでみて、購入してよかったと思ったことと、やっぱり、運動をしないといけないと改めて、考え直すことができた本でした。
いかに運動が脳に良い影響を与えるのか?さらに、脳から精神(メンタル)にも良い影響を与えることに繋がることを知ることができました。
目次 Contents
具体的には?
運動をするとセロトニンやノルアドレナリンやドーパミン-思考や感情にかかわる重要な神経伝達物質-が増えることはよく知られているが、強いストレスを受けると脳の何十億というニューロンの結合が蝕まれることや、うつの状態が長引くと脳の一部が委縮してしまうこと、しかし運動をすれば神経科学物質や成長因子がつぎつぎに放出されてこのプロセスを逆行させ、脳の基礎構造を物理的に強くできること、そういったことをほどんどの人は知らないのだ。
どんな運動が脳によいのか?
どんな種類の運動がよいか?については、P312以降に記載がありました。
毎日、歩くかゆっくり走るかし、週に2、3回は走り、ときどきは全力疾走で走る。
本書で紹介されている運動を整理すると以下のようになります。
低強度(ウォーキング):具体的な運動内容としては「歩くかゆっくり走る」、最大心拍数の55~65%の運動
中強度(ジョギング):具体的な運動内容としては「走る」、最大心拍数の65~75%の運動
高強度(ランニング):具体的な運動内容としては「全力疾走」、最大心拍数の75~90%の運動
なお、本書では、運動の強度を正確に測る唯一の方法は、心拍計を使うことだと説明しています。
最大心拍数について
理論上の最大心拍数の計算の仕方としては、220-年齢。
おおざっぱな式で出した数値として説明されていました。
例)45歳の場合
最大心拍数:220-45=175
高強度のトレーニング→最大心拍数の75~95%となるため上限と下限は以下のとおり。
上限:175×0.95=158
下限:175×0.75=131
この心拍数の範囲内で、トレーニングを実施することで高強度の運動を行うことができるとのことです。
運動の頻度は?
本に記載されているのが米国での話しとして紹介されていました。
疾病管理予防センターから米国スポーツ医学大学まで、公の機関による提言は、少なくとも週に5日、中強度の有酸素運動を30分するのが望ましいとのことです。
なかなか、週に5日というのは難しいと思いつつも、1回の運動時間の目安を30分と考えると、その時間をいかに作り出すのかがポイントになるのではと思いました。
最後に
個人の状況により運動の頻度や強度は異なると思いますが、運動することで脳を鍛えることはできることは間違いがないかと思いました。
身体を鍛えるだけでなく、脳も鍛えることもできるという視点が新しい発見でした。
そして、その運動がストレスに対しても有効に機能するとなると、時間を作って運動を継続していくことが大切だと感じました。
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